Monday, October 29, 2012

知の街2

続き。

ほかにも学生主催のセミナーもたくさんあります。
無数のソサエティー(日本で言うところのサークルとかクラブ活動)があるので、毎日何かしらイベントがあります。キャンパス内のどこかで。
この前参加してきたのは「世界で最も対費用効果の高いチャリティーを立ち上げるには」というセミナー。講師はAgainst Malaria Foundation の創設者。
募金で購入した蚊帳をマラリアの恐怖にさらされている人々の下に届ける、という団体らしいです。
お金を集めるには誰でもわかるような単純なミッションとプロダクトが必要だ、という言葉が印象に残っています。




そのセミナーの会場の写真なんですけど、コーパスクリスティというカレッジの講堂です。
ケロッグにもこんな立派な施設があれば。。笑

明日は近所の教会である講演を聞きに行く予定です。
テーマは Doesn't modern science make faith in God irrational?
現代科学は神への信仰心を不合理とするのか?
物理学者が講師だし、テーマもおもしろそうなので楽しみです!

Saturday, October 27, 2012

知の街

オックスフォードには、授業以外にも、新しい知識を得るチャンスが無数にあります。

たとえば「セミナーシリーズ」。
各学科や研究室主催で、大学内外の様々な教授を講師として招いて定期的にセミナーを開きます。
それぞれのセミナーシリーズにテーマ性があって、開催頻度は大体週1回。
例えば、いま個人的に気になってるのは、社会・文化人類学科主催のEthnicity and Identity Seminar Seriesです。 日本語なら民族性とアイデンティティかな。これは毎週金曜の昼に開かれています。
セミナーといっても、10月19日の投稿で書いた、授業の一環として行われるものとは違います。
基本的に講師対受講者のプレゼン形式で、誰でも参加できます。自分の学科主催だからと言って、受講しなければいけない訳でもありません。
(あ、プレゼン形式とはいえ、もちろん質疑応答の時間は設けられているのでちょっとした議論みたいになることはあります)

参加費は無料。別に事前に予約する必要とかもなく、所属学科とか関係なく誰でも聞きにいける。
つまり、まったく自分の専攻と関係ない分野のセミナーシリーズに参加しまくることもでる!多分!
ただ、おそらく毎週かなりの数のセミナーがキャンパス内で開かれているので、すべて把握するにはある程度の情報収集力が求められると思います笑
ちなみに、社会人類学関連のセミナーシリーズだけでも今学期7個あります!

Tuesday, October 23, 2012

Copipe

"I want to get closer to the start
Just a little closer"


Friday, October 19, 2012

正直なところ、

ちょっと大学院の勉強なめてました!
本気出さないとやばいです。

授業形態は大きく分けると3つあります。
まず、講義タイプの「レクチャー」。
100人近く入れるような講堂で、教授がパワーポイントを使って喋るのを聞いてるだけです。
下記写真参考。
まあこれは集中して聞いてればそこまで問題ないです。

次に、8人くらいから成るディスカッションベースの「セミナー」。
週1回あって、ディスカッションの内容は主にその週のレクチャーでカバーされたトピック。
担当教授から事前にメールで送られてくる参考書数冊の内容に照らし合わせて、ひたすら議論します。レクチャーはただノートとるだけなので、その分セミナーでは自分の意見や考えを口頭で伝えるのがメインです。教授はそこまで言葉を発しません。あくまで仲裁役に徹してる感じです。
自分以外に計7人の生徒がいるんですが、みんなよく喋ります!
とくにアメリカ人!
しかも、聞いてるほうも納得しちゃうような意見を言いいます。
かなりリーディングとか下準備してから臨まないと、なにも言えないまま終わっちゃう勢いです。
大学のころより周りのレベル(というかやる気?)が上がった分、自分もペースをあげていく必要があることを実感してます。

そして。一番やっかいな「チュートリアル」。
これについてはまた詳しく書きたいと思いますが、こいつはかなりやばいです。
これも週1回あります。
どういう授業かというと、上記のセミナーよりさらに少人数で、自分の書いたレポートの内容について議論します。
基本的に教授(チューターと呼ばれる)ひとり、生徒ふたりくらいの比率です。
セミナーより教授がアクティブに議論に参加してくるので大変です。
もちろんレポートは事前に提出しているので、かなり突っ込んだ内容の質問とかもしてきます。
「君はこう書いていたけど、たとえばこういう前提だったらその意見は成立しないんじゃないかい?」みたいな感じで笑
さらに。
週1回チュートリアルがあるということは、毎週レポートを提出しなければいけないということ!
しかも渡される参考文献 のリストが半端なくて、本20冊以上とかざらです。
絶対1週間で読めないって!!笑
レポートを書く上で重要な情報がどの文献に載っているのか、そういったものを見極めるスキルも問われているのかもしれません。
まあリサーチをする上では必要なスキルだとは思うけど。。。20冊とか30冊はちょっと。。

多分、このチュートリアルという授業形態に慣れたらかなり得るものは大きいと思うんですが、 まだ要領をつかめていません。
ちょっと人に相談しようと思ってます。
今学期はチュートリアルが毎週あるので(学部によって結構違うようです)、 こっから挽回します!






Friday, October 12, 2012

麦の穂


我がカレッジの校章。
確かにあのシリアルで有名なケロッグがオックスフォードに寄付してできたカレッジな訳だけど、それにしてもそのまますぎる気がする。。。

Thursday, October 11, 2012

カレッジ制度について

早速ちょっと長めの投稿です。

オックスフォード大学はカレッジ制度という、イギリス国内でも特殊な形態をとっています。
簡単に説明すると、カレッジと呼ばれている独立機関の集合体がオックスフォード大学です。すべてのカレッジと学科の総称がUniversity of Oxfordな訳です。
つまり、オックスフォードの生徒はUniversityに属していると同時に、40前後あるカレッジのどれかにも属しています。
イメージとしては、各カレッジは小さな私立大学みたいな感じで、それぞれ寮、食堂、図書室、運動施設などをもっています。施設管理や資産運用もUniversity側に頼らず独立して行われています。

かなり変わったシステムなので、こんな説明ではあまりピンと来ないと思います。
自分も実際にここに来るまでよくわかってませんでした。
入学願書のなかに希望するカレッジを書く項目もあったんですけど、よくわからなかったので「どこでもいい」にしました。
今ではすこしだけ後悔しています(理由は下の写真をみてください!)

個人的にこのカレッジ制度は結構気に入っています。

まず、カレッジひとつひとつに個性があって面白い!
それぞれ歴史も色々あるし、もちろん建物の外観も違います。クライストチャーチはまさにハリーポッターの世界だし、全カレッジの中で一番お金があるセントジョンズはデザイナーズマンションみたいな感じです。
町の中で会う人とは大体オックスフォードの生徒同士であることを前提で話すので、まずどこのカレッジに属しているかを聞くところから会話が始まります。
少し社会人類学者ぽいことを言うと、どのカレッジに属しているかが学生一人一人のアイデンティティの形成に関わっている気がします!笑
3年間も在学する学部生とかは、とくに自分のカレッジに誇りを持っているんだと思います。

あと、このシステムのおかげで、ほかの総合大学とは少し違った教育をオックスフォードは可能にしていると思います。
カレッジは主に社交の場なので、食堂などでカレッジメイトと会う機会がたくさんあります。各カレッジには得意分野がありますが、基本的には色々な分野を専攻している学生が集まっているので、会話の内容も多種多様です。
今まで自分が会ったカレッジメイトも本当に色々な人がいます。公共政策を勉強しているインド人、免疫学専攻のアメリカ人、世界銀行から派遣されてきた国際外交専攻のポルトガル人などなど。ちなみに数日前オックスフォード出身のガードン教授が山名教授とともにノーベル賞を受賞しましたが、この免疫学を勉強しているアメリカ人は、iPS細胞研究についてわかりやすく説明してくれました。ランチしながら笑
これはある人が言ってたことなんですが、自分の専門フィールドと全く関係ないと思っていた人と話すと、意外な発見があるそうです。このようなinterdisciplinaryな環境を生み出すカレッジ制度こそが、オックスフォードの教育機関としての成功の秘訣だ、みたいな事を言っていました。
ここらへんは少しアメリカのリベラルアーツ教育と共通する部分があると思います。
まああと、いろんな人と話せるのは単純に面白いですよね!

最後になりましたが、自分のカレッジはケロッグといいます。
900年の歴史があるオックスフォードの中でもかなり新しいカレッジで、 今年で創立8周年とかです。
やはり歴史の差があるので、施設とかはあんまりな感じです。まあ新しい分きれいなので文句は言えないけど。

上がケロッグの食堂で、下が皇太子殿下が留学されていた事で有名なマートンカレッジの食堂です(先輩にブランチに招待していただいた際に撮影)。。。


Monday, October 8, 2012

New Blog!!

はじめまして!
2012年10月からオックスフォード大学に留学しています、あつです。
修士課程で、専攻は社会人類学です。来年の夏頃に修了予定です。

東京生まれで、2012年5月にアメリカの大学を卒業しました。
初めてのイギリス留学なのでまだ色々慣れてない事もありますが、有意義な1年にしたいと思っています! このブログではオックスフォードでの生活の様子や、勉強の内容を発信していく予定です。 文章書くのがすごく遅いので基本写真メインの予定ですが、時間に余裕があるときは長めの記事も書くかもです。 あとヒップホップが大好きで、自分でも作ってるので、たまに自分の曲の宣伝とかもするかもしれないです笑

勉強に音楽にブログ、すべて頑張ります。よろしくお願いします!


とりあえず写真を1枚。 我が寮の外観。なんかイギリスぽいですよね。。。