Sunday, April 5, 2015

Sound Proud

Stouch - Sound Proud feat. RAq, Yue Cue, NOBY, Atsu, NIHA-C, ハシシ & Jinmenusagi




iTunes Store

ラッパーのStouchが残してくれた企画に参加しました。
制作経緯も是非知ってほしい曲なのでTumblrもチェックしてみてください。


Sunday, March 22, 2015

Vishnu

先月の22日に自分の2枚目となるフリーミックステープ「Vishnu」を発表したのですが、ちょうど一ヶ月たったので少し振り返ってみたいと思います。


「Vishnu」は、2013年の10月に発表した「Shiva」の続編にあたります。両方ともタイトルはヒンドゥー教の神様の名前からとりました。それぞれの神様にちなんだ裏テーマの様なものがあり、三部作構成を考えているのですが、気になる方は調べてみてください。ヒンドゥー教は開祖というものが存在しない珍しい宗教らしく、調べてみると色々面白いです。

今回のミックステープはイギリスのdeKoBokoというビートメーカーとの共作で、2〜9曲目は全て彼のトラックです。いつかAKLOか誰かがインタビューで言ってましたが、ミックステープはやはり実験的な面もあるので、今回は自分以外のプロデューサーメインで作ってみようと思いました。普段自分では作らないようなビートでラップしようとすると、フローやデリバリーも少し考え直す必要があったり、良い勉強になります。

ラップのテーマという点でも、特に「視点」や「Capitalist」では、今まで歌ったことがないようなものにも挑戦しました。こういった方向性の曲はこれからも作っていきたいので、今後もメッセージ性とラップの質の高さ両方を目指して行きたいです。RAqさんが客演で参加してくれた「矛盾」では、僕が好きな言葉遊びを主軸に曲を作ってみたので是非チェックしてみてください。この曲にはあるルールがあって、それを理解した上で聞くと違った楽しみ方が出来るかと思います。ルールがわかると、RAqさんのバースの凄さもわかります。笑

また、今回初めてSoundcloudに全曲アップロードしてプレイリストを作りました。当たり前のことかもしれませんが、プレイリスト化すると1曲目が一番聞かれるやすくなるので、やはり1曲目のクオリティは特に重要かもしれません。

去年はミックステープを一枚も発表できなかったので、今年は少なくともあと一枚は作りたいと思います。

とりあえずまだ聞いていないという方は「Vishnu」チェックしてみてください!


Atsu 2nd mixtape "Vishnu"
Stream below or download ZIP here

Sunday, March 15, 2015

Wordplay of the Week #4

今回は割と単純でわかりやすい言葉遊びを紹介します。

カニエのレーベルGOOD MusicのコンピアルバムCruel Summerに収録されている「To the World」の中のラインです。シンガーのR. Kellyとカニエが歌っている曲です。



"R. Kelly and god of rap shitting on you, holy crap"
「R. Kellyとラップの神がお前にクソを喰らわす。ホーリークラップ」

まず、カニエが自分の事を神と呼ぶのはすでにおなじみなので説明不要かと思います。
ホーリークラップは驚きを表す俗語的なフレーズとしてよく使われますが、ホーリーは「神聖・聖なる」という意味で、クラップは「クソ」という意味の言葉です。

ラップの神(カニエ)がクソ喰らえと言えば、それはつまり神聖なクラップという事になります。

自分で説明していて馬鹿らしくなってきましたが、僕はこの曲のイントロでカニエがmother fu*kerと謎の罵りの言葉を一言だけ残して、しかも中々ラップを始めないところがなんとなく好きです。



Atsu 2nd mixtape "Vishnu"
Stream below or download ZIP here




Sunday, March 8, 2015

かなへびライブ2015

昨日下北沢THREEで開催された「かなへびライブ」に参加してきました。

ユッカさんがオーガナイズされているコンピ企画「かなへびコンピ」の参加者だけでライブやビートバトルをやってしまおうという、面白い発想のイベントです。
ネットで募集した音源だけで作ったコンピで実際にイベントを開いちゃうのもすごいですし、オンラインからオフラインの繋がりを作れる機会の場にもなっていると思うので、素晴らしい企画だと思います。

ライブも新曲ができて楽しかったし、色々な方ともお会いできたので、とても有意義な時間でした。

15分くらい持ち時間をいただいたので普段より少し多めに曲をやったのですが

1枚目のミックステープ収録の自分でも気に入っている「Network Theory」という曲や、



先月発表したミックステープに収録されていてライブでもやってみたいと思っていた「Stay」という曲など...





色々な曲が歌えて良かったです!

big up to かなへびライブ

Sunday, March 1, 2015

Wordplay of the Week #3

今回は、リリシストとして定評のあるLupe Fiascoのリリックから言葉遊びを一つ紹介します。
多分これからこの企画で何回も取り上げるであろうラッパーです。
2010年に発表されたI'm Beaminという曲からです。



"I'm in the driver seat but you can ride along. It's never Cyclops, it's never I alone. I'm telling your story, wherever I perform"
「運転席にいるのは俺だけど、一緒に乗せていってやる。サイクロプスじゃない。自分一人じゃない。どこで歌ってようが、俺が伝えるのは君のストーリーだ。」

サイクロプスとは、ギリシャ神話に登場する一つ目の怪物のことです。
目は英語で「eye」で、自分の意の「I」と全く発音が同じです。

つまりこのラインでLupeが言いたい事は

一つ目の怪物じゃない=アイはひとつじゃない=自分一人じゃない=ラップで伝えるのはリスナーである皆の物語

....という事になります。

サイクロプスとか、一見関係ないような言葉がいきなり出てくるワードプレーはやっぱり面白いです!



Atsu 2nd mixtape "Vishnu"
Stream below or download ZIP here




Sunday, February 22, 2015

Wordplay of the Week #2

第2回目は、Ab-Soulの去年発表されたアルバム These Days...からの一曲です。
3:02あたりに出てくる歌詞です。



"I had my ups and downs, but I always left right"
「これまで色々なことがあった でもいつもちゃんと切り抜けてきた」

多少意訳になってしまいましたが、had my ups and downsで「良い事もあったし悪い事もあった」という感じなので、意味合い的には上の訳で大体正しいと思います。
Left rightは直訳すると「正しく去った」になりますが、文脈的にいうと、切り抜けたとかそういうニュアンスです。

この言葉遊びは書き出してみると分かりやすいと思うのですが....
そうです、上下右左という方向を示す単語だけで構成されているラインなんです!
これ聞いてて気付いたときは一人で感動したんですが、よく考えたら、だからなんだよっていう気もしますね...笑

ちなみに僕はこのアルバムの Just Have Funという曲がお気に入りです。
未来的なビートの上で、Ab-Soulの軽やかなラップが映えていてなかなか気持ちいい曲です。


Atsu 2nd mixtape "Vishnu"
Stream below or download ZIP here


Saturday, February 21, 2015

No Brainer feat. Yue Cue




Day Three...
Vishnu 2.22.2015

ブレブレな頭の中が
未整理のデータ あっ言われてみればな
考えるなよ すぐにゴミ箱 取らせろ耳のタコ
イチかゴじゃなくバチ当たりたくはないだろ?
勝ち? Nuh そうじゃねぇが点けていいの?導火線
もうしませんスンマセンじゃ済みませんぜ ナンセーン?
道険しくなる程 クリアしまたナルホド
巻くモノを覚悟も無く持ち歩く馬鹿ものども
もう庇えねぇ 胴よりも突き出せ
銅よりも金だろうと脳の本能そっとロード
モードは対戦型 濃度100%
ただまだ足りない気がすんだ 穴ばっかだな

You don't need to think about it
We do all the thinking on it 
You just have to press play
気づけば上の上
ただただget high また大気圏外
邪魔ならgood night さながらララバイ

どっかの国での テロとか政治の
動向そういうこと
には頭を使うこともあるだろう
それは大いに結構なことだが
これ聞いてる間だけlet go
ほら全て思考を停止させてlisten
狂いないさ一寸も 狙い定めもってく
つまりchoice1択 それ以外は good luck 
押しとけスペースキー 
だけど間あけず送り込める音の波は
No 一考の余地もない

Friday, February 20, 2015

Visions




Day Two...
Vishnu 2.22.2015

2008 まずはbeat make 
探すsample ルーティンはretake
On repeat ならKanyeのglory
聞いて想像するmy own story 
ピッチ上げるのは声ネタ
同時にピッチ上げた
制作のスピード 鳴らすビート
Fast forward そして数年後
これはやっぱrapもやりたいって
持ち始めたvision
microからmacro
でも経済じゃなくain't bout money
手にとるマイクを

I see visions
I see these visions
なら自分に与えるmission
I see visions
I see these visions 
現在と未来わけるdivision
I see visions
I see these visions
道を照らす that's my religion 
Rhymeが鮮明に写し出す
Close my eyes still see these visions 

日に日に明確になる
Win it win it ひとりつぶやく
だがそこから何を得る
なにをみてる
なにをしてる
I can't even tell 
日常のなか
いつか飾った絵も色褪せ
黒か白だけ
フルカラーからblack and white 
あといくら払えば描いた色
昨日までは覚えてた u no
とか言って語ってた
あの夢も
いまでは文字通り語るだけ
残す言い訳 or 立つ崖


Thursday, February 19, 2015

視点




Day One...
Vishnu 2.22.2015 

主観そして客観としての視点
その間境界線がある
それがただ見たいがために
そのためだけに飛ぶ
俯瞰でログ
浮かんでみる
そこから一体何が見える
誰か言った境界線は無い
知りたい tell me someone just tell me
あなたの赤と俺の赤同じ色か
それを誰か頬を伝う汗か涙 
一目みてどちらかわかれば 

Open your third eye
then it's a new paradigm 
この曲もあくまで
ひとつの視点
第3の目開くまで
Till that day I can not say

傍観者なのか当事者なのか
いつのまにか意識でしか
その違い get it right できない 
ならjust see
何が事実 何が史実
テロか革命 誰がどう呼ぶ 
だれが英霊 誰が戦犯
何が基準 どこが矛盾
または何が伝統文化
どこからそれ野蛮なのか
あの国見てる宗教
この国言ってる迷信
人が歴史を作るのかそれとも歴史が人を?
世間の常識
それすら見方変えれば刷り込まれた偏見

Sunday, February 15, 2015

Wordplay of the Week #1

すごく久しぶりにブログ更新してます。

強制的に定期更新するために、1週間に1回のペースで、僕が面白いと思ったラップの言葉遊びを紹介していきたいと思います。そういう決まり事というか、テーマがあれば定期更新する癖がつきそうな気がするので!

まず第一回目は、XVのAll For Meという曲の歌詞で使われてる言葉遊びです。
0:47あたりにでてきます。



"Never been a virgin because I was always fu*king dope"
「俺が童貞だったことは一度もないぜ いつでもファッキンドープだったから」

このラインが面白いのは、fu*kingを動詞と形容詞の両方の意味で使っている点です。

普通に聞いてれば、このラインのfu*kingは「めちゃくちゃ」とかそういう意味合いでよく使われる形容詞のほうだと思う人が多いと思います。つまり「俺はめちゃくちゃドープ」というありきたりなボースト系の歌詞です。

でも「童貞だったことはない」という現実的にありえない前置きをすることで、このラインの面白さが一気に増してます。なぜXVは童貞だったことがないのか?いつでもdopeをfu*kしてたから。前置きも含めて聞き直すと、動詞のほうのfu*kingにもとれるという面白いダブルミーニングです。

ちなみにこの曲が収録されてるZero Heroesは、ビートも良い感じで聞きやすいオススメのミックステープです。

Atsu
Check out my music on Soundcloud